小学生の頃、ふぐに少し噛まれただけだったのですが、
メッチャ痛くて、血がでて泣いた記憶があります。
小さいながらに思ったことは、
「他の魚に比べて歯がしっかりしているな」という事でした。
そんなふぐなのですが、上下それぞれ2枚、
計4枚のクチバシのような板状の歯がはえています。
この頑丈な歯はエビやカニなどの甲殻類や貝などを捕食できるほど頑丈です。
また、噛む力もとても強いので漁師の方が使う直径2mm程度の
ワイヤーなら簡単に噛み切ってしまうといいます。
見た目は愛らしいのに想像できませんよね。笑
そんな丈夫な歯を持つふぐは、仲間同士の争いでヒレや尾びれなどを
噛みあったりする事があります。
そこで稚魚の頃から定期的に「歯切り」という作業が行なわれています。
歯切りは一尾ずつ、人間の手によってニッパーなどで、
ふぐの歯を切っていきます。
フグの養殖で一番大変な作業だとも言われています。
手慣れた人だと、1時間のうちに300匹以上の歯切りを行うみたいです。
実際にやったことないので、それがどれだけ凄いのか分かりません。
ただ、この作業をするおかげで、お互い傷付け合うことなく、
元気で立派なふぐへ成長し、私たちのもとに運ばれてくるのです。
なので、歯切りはふぐを養殖していくうえで、
必要不可欠な作業であるとも言われているのです。